その為、自律神経失調症とうつ病は見分けがつきにくく、混同されやすいですよね。
それでは、自律神経失調症とうつ病との違いには、一体どのようなことがあるのでしょうか。
うつ病とは、抑うつ気分や絶望感、不安、焦り等を感じる心の病気のことを指し、何事にも無気力、無関心になってしまいます。
自律神経失調症と同じような睡眠障害や疲労感、食欲不振、倦怠感、頭痛等の身体的症状を伴う場合もあります。
ただ、自律神経失調症(本態性型自律神経失調症、心身症型自律神経失調症、神経症型自律神経失調症、抑うつ型自律神経失調症の四つに分類されています)と決定的に違うのは、うつ病の場合には心身のエネルギー状態が極端に低下している為に、全てがマイナス思考になり、最悪の場合、衝動的に自殺を図ってしまう恐れもある事です。
また、うつ病には「仮面うつ病」と言う症状があり、これは倦怠感や動悸、頭痛と言った身体な症状が強く現れ、精神的な症状が軽い状態の事を指します。
現実的には、自律神経失調症もうつ病(本人だけでなく周囲のサポートが必要不可欠でしょう)も現れる症状が似ている為に、医師の問診によっても患者が「うつ状態」であると判断した場合にうつ病(子供からお年寄りまで幅広い年代の人が患う可能性があります)と診断されるようです。
ただ、自律神経失調症(人によっては、過呼吸や人間不信、生理不順といった症状が起こることもあるようです)の原因(どうがんねってもわからないことも少なくありません)がストレス(完全になくすというのはなかなか難しいでしょう)だったら、自律神経失調症からそのままうつ病(心の風邪なんて表現をされることが多いですが、治りにくさは風邪どころではないようです)を発症してしまうパターンってあると思います。
逆に、うつ状態は精神的なストレスを伴いるので、うつ病から自律神経失調症(体内時計を正常化させることで症状が改善することもあるでしょう)になるケースも多いみたいです。